1歳8ヶ月の娘はバナナをよく食べる。朝・昼・夕、それぞれ食後に1本ずつ、一日に3本消費していることになる。
一度の食事につき1本、それを3回に分けて与える。
しかし、いつでも、3皿目のバナナが終わってもなお「おかわり」サインを出してくる。
ある時、どれだけ食べれば満足するのかと、求められるままに与えてみた。大きいバナナを2本食べたところで、満足げに「ごちそうさま」のサイン。
毎回2本、つまり一日6本はさすがに多い。以来、バナナは1食1本までと決めている。
本日の昼食後も、2皿目のバナナ(2皿目だけヨーグルトであえている)を食べ終えて、いつものように「もっと」のサインを出す娘。
3皿目のバナナを手渡すと、いつものように足をバタバタさせたり、ニコニコしたりすることなく、そっと微笑んで受け取る。私は「あれ?」と思いながらも、パソコンに向かって調べ物をしたり、電話を受けたり、少しのあいだ事務作業を続けた。
5分ほど経っただろうか、ふと振り返ると、娘がしずかに、とてもしずかに、食事イスに座って眠っていた。バナナの皿に人差し指をかけたまま。キュッと結んだ口元には、バナナがひとかけついている。
そうか、おかわりを渡した時にはもう、眠かったのか。次のバナナまでもう少し…だったんだね。
そっとエプロンを外して、口元のバナナだけ拭き取り、髪の毛までバナナの匂いを含ませた小さな娘を、そっとそっと、ベッドに運んだ。
午前中に朝寝をしなかった彼女は、これからきっと二時間ぐらい、バナナの匂いの中で眠るんだろう。
三皿目のバナナは、半分ほど残ったままだ。
起きたらきっと食べたがるから、冷蔵庫にしまっておこう。

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