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別居後、心理カウンセリングで

今日は娘を実家に預け、予約していたカウンセリングへ向かった。

今回の夫婦関係の検討に向けたカウンセリングは、私の人生を左右する分岐点になり得る。だからこそ、信頼のおけるカウンセラーでなければならない。そうした考えで、私は別居後に「夫婦カウンセリング」を標榜するいくつかのカウンセリングオフィスに問い合わせた。

しかし、商業的な印象が強かったり、よく調べると所属するカウンセラーに国家資格所持者がいないなど、専門性に疑問を感じる施設も意外に多かった。あるいは、弁護士から紹介された信頼度の高い施設であっても、話を聞くと私の求めるアプローチとは異なるもの(被害側の努力が必要となるもの)などもあり、選ぶのは非常に難しい。一つずつふるいにかけながら調べていった。

そうした中で、そのカウンセラーは公認心理士、臨床心理士の資格を持ち、DVに関する相談にも対応しているとホームページにあった。また、私が事前に問い合わせた内容についても、簡潔ながら的確に回答してくれた。複数の大学院で専門的に学んだ経歴もあり、この人ならば私は信頼できそうだと感じた。

カウンセラー選びは、成功だったと思う。

何よりも話をしやすく、誠実で、この人は信頼できる、私の感覚を共有できる人だと感じた。話を聞く前に、カウンセリングの方針の選択肢を伝えてくれ、話を聞き終えたあとで、納得感のある方針を説明し、提示してくれた。

そして先生は何度か私に対して「とても強い人だと思う」と伝えてくれた。長年、自信や自尊心を失う環境に居続けたからこそ、この言葉は私を勇気づけてくれた。

私は過去に起きた夫との諍いの例や、夫から言われた言葉をいくつか伝えた。慎重に、夫に対する私自身の言葉や態度もできるだけフェアに伝えた。「私の認知が歪んでいる」とすれば、それが知りたかったのだ。
しかし先生は夫の発言(「先制攻撃をした人間が100%悪い、それに対する防御に罪はない」)を聞いて即座に「そんなおかしな話、ないですよ!」と笑った。私は少し、何というか拍子抜けした。共感を求めて説明したわけではなかったし、カウンセラーというのは、そうした「個人の感想」を言わないのだと思い込んでいた。それと同時に、「あ、やっぱり私はおかしな世界にいたんだ」と思った。

他のやりとりでも、先生から「あなたの感覚は正しい」と明確に伝えられたように記憶している。また、私が夫に渡した「最後の手紙」を見たいと言われたので、私はスマホでクラウドに保存した文書ファイルを見せた。

「えっ、ご主人から“認知が歪んでいる”“話が通じない”って言われたんですか?いやいや、お前だよって感じですよね!あっ、すみません、つい、言葉が…」と、先生はまた笑った。私は少し動揺しながらも、「でも、二人の空間で、そう言われ続けたら、自分がおかしいんじゃないかと思っちゃうんです〜」と、笑って返した。今思えば先生は、私がどの程度、夫による「ガスライティング」の影響から抜けているのかを確認したかったのではないかと思う。

これまでに、DV専門機関のサバイバーの方々や、心療内科の先生などに私の経験を伝えた際、いずれも私の感覚(苦しみ、違和感)の正しさと、夫のおかしさを認めてくれた。それでもなお、私は「本当?」という思いが抜けなかった。「これが本当に精神的DVなのか」「私に認知の歪みはないのか」と。

また、DV被害者の会合に出た際、他の方々の経験談を聞いて、私はいわゆるわかりやすい「暴力、暴言」の被害者ではないから、「甘いのではないか」などと感じることもあった。自分の「生殺しのような苦しみ、辛さ」という感覚、経験に嘘はなかったにしても。

しかし先生は「多くの被害者は、まず、自分がその被害者であることを認めることができない」と言っていた。
「それを認めるのは、相当に苦しかったでしょう」とも。そう、私は本当に苦しかった。娘が眠ったあとで、「どうして私が」と、倒れ込んで声を殺して泣き、床を叩き続けた夜もあった。
そんな過去の私も、「とても強い」と言ってもらえたことで、救われたような気がした。

今回のカウンセリングでは、これまでの経緯と現状を伝えた。「ご主人にどのようにしてもらえれば、修復したいと思いますか?」と訊かれたけれど、明確に答えることができなかった。まだ、修復したいと思えていないのだった。

先生の今後の方針提案としては、まずはもう一度、私の個人カウンセリングをして感情の整理を進める。その後、夫も同意を得られれば個別カウンセリングを受ける。夫の状況によっては、先生の恩師であるDV専門のカウンセラーに紹介してくれるとのことだった。ぜひその方針でお願いしたいと伝えて、私はカウンセリングルームを後にした。

これまでに無いほど、体が軽くなっていた。

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